〒532-0011 大阪市淀川区西中島
6-7-30 スピラ2F
石井皮膚科開院によせて
石井先生、クリニック開院おめでとうございます。
一言御礼とお祝いを申し上げます。
先生に開業されることをうかがったのは約一年ほど前です。教授定年後はどうされるのですかの、私の問いに対し「大阪回生病院の近くで開業します」でした。「えっ」という感じに驚きました。教授を辞してのちは悠々自適の趣味に生きるのかと思いきや、皮膚科医として医療を続けるとのことでした。大学での医療活動にまだまだ、やり残しがあるようでした。皮膚病は治療に難渋する人が多い。このような人たちをどうするか。難題である。それを解決しようと考え実践するのが医師の本分である。先生は、現代人の食生活に問題があるとおっしゃる。ヒトの起源がサルであることを考えると、人類の遺伝子はこの猿のものと大差がない。肉食・アルコール・タバコなどに対応できる遺伝子はない。その悲鳴が皮膚に出ている。木の実、穀類を中心とした、サルの食生活をまねることで、薬で難渋している皮膚病も改善されるということでした。多くの実績がおありのようでした。お話を伺っていると面白くて、1時間を超えて、お邪魔してしまいました。
春に開院を控えた今の時期、大変お忙しいはずの先生は、いろいろな企画に、心ウキウキのご様子と伺っています。楽しみでしょうがないという感じのようです。うらやましい限りです。負けずに私も、楽しい人生を医療の中にもっと見つけたいと思います。
 私が、大阪回生病院の院長として先生と面識を得たのは6年前です。お話をしているとお互いに団塊の世代で結構考え方も似ていて、思うことを言わせていただき意気投合しました。大阪回生病院は、先生の教室の若い先生方にお世話になっているので年に2度、私はお礼を述べにお伺いする。これをいつからか、楽しみしておりました。今度からはクリニックを訪問させていただき、今までどおり私の愚痴を聞いていただいたり、人生の自慢話を競えたらと思います。今後ともよろしくお願いします。
 先生の治療を喜こぶ患者さんがどんどん増えるクリニックに発展させてください。隣組の大阪回生病院もご活用いただき、力を合わせて地域医療に貢献いたしましょう。
長い間、大阪回生病院の発展のために御尽力いただきまして本当にありがとうございました。心から御礼を申し上げます。なお今後ともご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。
2012.12.25  大阪回生病院  病院長  久富義郎